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数字で見る土壌と肥料 【土壌編】

土壌診断を読み解く

土壌診断では、土壌サンプルのpHECを測定することで、土壌の化学性をおおまかに推定できます。以下に、pHとECの組み合わせから読み取れる典型的な傾向を紹介します。

【pHが低くECが高い場合=窒素肥料過多】

硫酸アンモニウムなどの窒素肥料が過剰に施肥されることで土壌が酸性に傾き、同時にECも高くなります。よって、窒素肥料の使用量を減らすことで改善が期待されます。

【pHとECが高い場合=肥料過多】

この状態は、窒素、リン酸、カリなどを含む複数の肥料成分が過剰に施用されているケースで見られます。よって、肥料の使用量を減らすことで改善が期待されます。

【pHとECが低い場合=肥料不足】

土壌に含まれる養分が全般的に不足していると考えられます。よって、適切な量の肥料を施用することで改善が期待されます。

【pHが高くECが低い場合=窒素肥料不足】

全体としての施肥量は多くないものの、特に窒素成分が不足していることが原因である可能性が高いです。よって、適切な量の窒素肥料を施用することで改善が期待されます。

pHとECから読み解く土壌診断

※ pHやECの適正範囲は土壌の種類や栽培作物により変化します。上記は一般的な目安であり、詳細は施肥基準等をご確認ください。