【土は何からできているのか?】
土壌はおもに3つの過程を経て生成されます。
- 岩石が物理的風化(寒暖差によるひび割れなど)を受けて母材に変化
- 母材が化学的風化(水や空気との反応など)を受ける
- 有機物(特に腐植)が蓄積されることにより土壌に変化
【土壌を構成する元素】
上記のように、土壌は主に岩石を材料として生成されるため、その構成元素の大半は岩石由来のものです。特に、ケイ素、アルミニウム、酸素などが主要な要素として含まれています。
一方で、植物の必須元素である窒素、リン、カリウムなどは、土壌中にわずかしか存在しません。そのため、作物の栽培には肥料が欠かせないのです。
【土壌の生成速度】
土壌の生成には多くの時間を必要とします。日本の気候条件下では、その生成速度は1年間で約2mmといわれています。
参考文献
渡辺和彦 後藤逸男 小川吉雄 六本木和夫(2012)環境・資源・健康を考えた土と肥料の新知識 . 農山漁村文化協会