肥料の種類～無機編～

【無機質肥料の種類】

無機質肥料には多くの種類があります。ここでは代表的な11種類の無機質肥料を紹介します（数字の単位＝重量パーセント）。

窒素肥料
- 尿素：石炭や天然ガスを原料とする。成分例はN=46
- 硫酸アンモニウム：化学繊維工業や製鉄業の副産物。成分例はN=46
りん酸肥料
- リン酸アンモニウム：リン酸液やアンモニアを原料とする。成分例は17.5-45.5（リン酸水素二アンモニウムの場合）
- 重過りん酸石灰：りん鉱石やリン酸液を原料とする。成分例はP=43.0
- 重焼りん：りん鉱石やリン酸液、炭酸ナトリウムを原料とする。成分例はP=35.0
- 熔成りん肥：りん鉱石やけい酸苦土含有鉱物を原料とする。成分例：P=20.0,Mg=12.0。ほかにアルカリ分やけい酸も含有している。
- 過りん酸石灰：りん鉱石や硫酸を原料とする。成分例はP=17.5
加里肥料
- 塩化カリウム：加里鉱石を原料とする。成分例はK=60
- 硫酸カリウム：加里鉱石や硫酸を原料とする。成分例はK=50
苦土肥料
- 水酸化マグネシウム：く溶性の性質を持ち、徐々に溶け出すことを特徴とする。成分例はMg=60
- 硫酸マグネシウム：水溶性の性質を持ち、水に早く溶けることを特徴とする。成分例はMg=25

上記の肥料のうち硫酸アンモニウムのみが副産物であり、日本国内で発生する肥料です。その他はすべて主産物であり、日本はその原料の多くを輸入に頼っています。

化学肥料の原料については下記のサイトもご参照ください。

また、化学肥料原料の自給率については下記のサイトをご参照ください。