【おもな土壌とその分布】
日本には多くの種類の土壌が存在します。ここでは代表的な8種類の土壌を紹介します。
- 低地土:河川周辺に分布する肥沃な土壌。
- 黒ボク土:火山灰由来の保水性や透水性がよい土壌。分布域は世界の全陸域の1%未満。
- 褐色森林土:山地や丘陵地に広く分布する土壌。日本の国土の約30%を占める。
- 停滞水成土:保肥力は高いが排水性や透水性が不良の傾向。
- 赤黄色土:有機物量が低く強酸性を示す(pH4.5~5.5)。西日本や南西諸島に多く分布。
- 有機質土:湿地に分布する植物由来の土壌。
- 未熟土:保肥力は低いが排水性はよい土壌。
- 暗赤色土:有機物含量が低く粘土含量が高い。

【日本の農耕地の土壌】
日本の農耕地における各土壌の割合は、以下の通りです(データは2010年のもの)。
- 低地土:47%
- 黒ボク土:29%
- 褐色森林土:8%
- 停滞水成土:5%
- 赤黄色土:5%
- 有機質土:4%
- 未熟土:2%
- 暗赤色土:1%
また、土壌の利用傾向として、以下の特徴があります。
- 低地土・停滞水成土:水田に利用されることが多い
- 黒ボク土・褐色森林土・赤黄色土・未熟土・暗赤色土:普通畑に利用されることが多い
- 有機質土:牧草地に利用されることが多い

参考文献
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構「日本土壌インベントリー」