【ECとイオン濃度の関係】
EC(electrical conductivity、電気伝導度)は電気の流れやすさを示す指標です。土壌学ではmS/cm(ミリジーメンス・パー・センチメートル)という単位が用いられます。
一般的に、溶液中に含まれるイオン濃度が高くなるとECも高くなる傾向にあります。例えば、25℃の液温におけるECの値は以下のとおりです。
- 純水:0.000055mS/cm
- 1%塩化ナトリウム水溶液:17.6mS/cm
- 10%塩化ナトリウム水溶液:140mS/cm
この関係を利用し、土壌のECを測定することで、土壌中のイオン濃度の程度を把握することができます。

【いろいろな水のEC】
いろいろな環境中の水のECは以下のとおりです。
- 雨水:0.002~0.1mS/cm
- 河川水:0.05~1.5mS/cm
- 海水:約50mS/cm
また、農耕地の土壌のECは、一般的に1.0mS/cm未満であることが望ましいとされています。
